問われる政治との距離 激震・旧統一教会と日本政治【7月22日 (金) #報道1930】| TBS NEWS DIG

霊感商法対策弁護士連絡会の紀藤弁護士によると、被害額は1237億円にのぼり、これも氷山の一角で、仮に1/10としても1兆円を超える被害が過去におきているとなれば、史上最大の消費者被害と言える。

教会での集会・選挙スタッフも教団側から派遣 元選挙スタッフが証言 現職閣僚と教団との関わりも次々と明らかに…岸防衛大臣「選挙の際はお手伝い頂いた」|TBS NEWS DIG


こうした報道の取材の中では、自民党の福田総務会長に至っては「(統一教会問題に関して)何が問題なのかが分からない」とも発言しております。TBS『報道特集』では、7月30日の特集でも、アメリカでの統一教会の活動の実態と、それを支援する安倍元首相との関係を、旧アメリカ統一教会幹部の証言を基に告発報道をされておりました。
また、その番組では、統一教会での信者の献金額は、2000年代でも600億円を超えていたという内容も伝えられています。そしてまた、そのうち200億円相当が韓国本部に送金されておられるようです。その他でも、日本で右翼のドンと呼ばれた笹川良一氏が、自分をして文鮮明の犬だ」と称した話や、岸信介元総理がアメリカレーガン元大統領に対して、「(アメリカで脱税で収監されている)文鮮明を釈放してほしい」旨のホットラインを行っている事実などが明らかにされました。

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愛国者の皆さんは今戸惑っているのでしょうか。
自分達が一番の神輿に据えた安倍晋三という個人が、カルト教団のスキャンダルと共に凶弾に倒れた事実に関して、本来なら報復の為に向ける言論の矛先を、カルト教団には向けたがらないのです。
それとも、神輿はあくまで神輿に過ぎないのですから、壊れた(亡くなった)のなら、すぐさま次の神輿を担ぎなおせばいいだけなのか。
ここに、日本の自称保守の大限界が見て取れるのではないでしょうか。

私は、書籍化もされたこの『市川大賀のweb多事争論』の発露となった、筑紫哲也氏の『多事争論』の魂が、今もTBS内で生きていることを嬉しく思うとともに、我々日本人が向き合わなければいけない問題。つまり「韓国と日本」ですね。この両国の問題に関して、愛国者達はこれまで散々韓国という国を一方的に侮辱し中傷してきました。なんならタカ派右派の政治家達もそれを扇動してきたわけです。なのに、その右派、自民党が国民から吸い上げた税金の、半端ではない額が、統一教会というカルト教団を通じて韓国へ流れていた。およそ福田総務会長の言は無理があり過ぎ、自民党の関連議員であればその関係に当然気付いていたわけです。いわば「韓国の金づる」というスラング的な括りにおいては、自民党政権は(自称正しい日本人の主張する)パチンコ業界の韓国への金の流れと全く同じことをしていたからです。

これに、どうけりをつけるのか。どうオトシマエをつけるのか。
安倍殺害事件に関して、愛国者たちが毀誉褒貶しているのは、そこで自己保身を担保する理屈が見つからないゆえなのかもしれません。
バレないことは、しらを切ってもバレてなければなんとでも言い切れます。
しかし、自分達の都合の良い英雄であった元首相を殺害されてまで、カルト宗教との癒着を見過ごすのであれば、その人はもう愛国者でもなんでもなく、ただの自民党フーリガンでしかないのでしょう。

「報道のTBS」の今後の活躍を祈りながら、今夜はさて、こんなところです。

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