さて、国民の皆さんにとっては一時的に重要なトレンドでも、それが連日連夜騒がれ続けると、やがて日常からかなり遠い、どうでもいいことになりつつあるという点では、モリカケ問題新型コロナも、安倍政権の負の遺産も同じようになってしまうのですが、それでも今年ももうすぐ、参議院選挙がやってきます。そこでは様々な議論が交わされ、各党必死に戦おうという姿勢を見せるのでありますが、いざ国民の側には、コロナ禍を抜け出した「気分」というのが蔓延しているのか、ようやく訪れた日常を満喫する方が優先されているようで、今一歩政治の重要性というものには、触れられていないのも実情です。

やはり問題は、円相場の記録的な安値が伴う不景気感を、如何に払拭するかにかかっているのかが争点となるのですが、今回はそこへ、ロシア対ウクライナの戦争の影響、そしてそれに便乗した国防強化論のようなものが幅を利かせておりまして、保守陣営の方が有利であるという事前調査も伴って、永田町では自民党楽勝ムードが高まっております。
高まっておりますが、実際はどうでしょう?
直接現在の経済や円相場とは結び付きませんが、「表現の自由と規制緩和」を旗印として、漫画家の赤松健氏が自民党から出馬しましたが、まず疑問なのは、赤松氏が唱える表現の自由権の担保というのは、これは憲法が保障した基本的人権の範疇なわけです。
それを、自民党は自衛隊を国防軍にするべく、9条をはじめとして、基本的人権の撤廃を含んだ抜本的見直しを政策として掲げているわけです。その憲法が守る自由権の、表現の自由を守るためには、むしろ反対政党よりも、国会で決裁権を持つ与党の中にあえて入って、獅子身中の虫として表現の自由のために戦おう、赤松氏が具体的にそう言及したわけではありませんが、一方ではそういう好意的見方も出来るわけです。
しかし、その赤松氏は参院選立候公示後の6月23日に、Twitterで以下のような発言をしてしまいました。

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