前回は「『シン・機動戦士ガンダム論!』第11回『ガンプラを語り尽くせ!・3』」

シャア「やるな、モビルスーツ奴、我々をおびき出すつもりか? ということは、木馬はうしろだな?」
シャア「なる程、いい作戦だ……。仇討ちをさせて貰う」
ガルマ「待っていた、シャア!」
シャア「モビルスーツは逃げるぞ。その先に木馬がいるはずだ! 追えるか!」
ガルマ「おうさ!」

MSVシリーズは、バンダイグループ統合と同じタイミングの1983年4月の1/144 MS-06R ザクⅡから展開が始まり、バンダイが主にプラモデル展開する『聖戦士ダンバイン』(1983年)『重戦記エルガイム』(1984年)といった、富野由悠季総監督、日本サンライズ作品と並行して商品化されていたが、1984年、バンダイはMSVシリーズに続くMS-Xシリーズを企画。

MS-Xシリーズとは、袋小路に入りつつあった既存のモビルスーツのバリエーションを辿るのではなく、『ガンダム』当時の富野監督の構想やメモにあった残骸のようなアイディアから、改めて形にして新規モビルスーツを興して、プラモ化してしまおうという企画であり、ある意味、正規ガンプラ後期のジュアッグやアッグガイ等とMSVを足したような企画であったが、既に『重戦記エルガイム』制作開始前のタイミングから、バンダイはアニメ版新作『ガンダム』を日本サンライズに求めており、それに呼応する形で富野氏が、小説で『逆襲のシャア ガンダム』を執筆することが、MS-Xシリーズ展開開始と共に、1984年5月の静岡ホビーショーでアナウンスされた。

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