アムロ「来させるか!」
アムロ「これが……た、斗い……」
スレンダー「少佐! ぶ、武器が違います。あの武器は自分は見ていません」
シャア「当たらなければどうということはない。援護しろ」
アムロ「うわー!」

そう考えた時、それまでの『無敵超人ザンボット3』(1977年)『無敵鋼人ダイターン3』(1978年)また、『ガンダム』より後になる『最強ロボ ダイオージャ』(1981年)等の主役ロボは、確かに五月人形よろしく鎧武者の意匠ではあるのだが、ではガンダムは?と考えてみたときに、筆者などメカデザインの門外漢から言わせると、ガンダムはむしろ、まるで黒澤明映画にでも登場しそうな「背中に刀を二本差しした、丁髷と顎髭の他は、ふんどしだけの全裸姿の豪傑侍」がデザイン元ではないかと穿っている。今でもメカデザインとしてのガンダムを語るときなどは、股間部分は「フンドシ」と呼称するし、ガンダムのデザイン個性の象徴であるふくらはぎなどは、アレはまさに素足の意匠の象徴であり、過去のロボットデザインでは見られなかった一面であった。

“そういう意味”では、クローバーのスポンサードコンセプトを継承しているガンダムであったが、主力の玩具商品の方は、「コア・ファイターを文字通り核にして、ガンダム、ガンキャノン、ガンタンクのそれぞれの上半身と下半身が、自在に組み替えられる合金」がメインであり、当然作品内にはそんな描写はないのではあるが、玩具オリジナルギミックというのは昔からよくあったパターンなので、そこはそれほどマイナスにはならない部分であった。しかし、ガンダムの合体メカのツボである、コアブロックシステムでさえも、一番重要な、しかもドラマとリンクした使われ方をしたのが、最終回のエンディングだったというのは、いささか遅すぎたと言わざるを得ない。

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