右腕

肘関節は90度ほどは曲がってくれる。というか、右腕だけ独立して写真にすると、もう「ピンクに塗ったユンボ」にしか見えない。

左腕

バウンド・ドックの左右非対称性を印象付けるのがこの両腕の差。
攻撃に徹した右腕と変わって、左腕はシールド(という名目のモビル・アーマー時の上部カバー)を固定装着させた、ムーバブル・フレーム剥き出しという仕様なのが斬新といえば斬新か。ちなみに、手首は無理矢理穴を広げてライフルのグリップを握らせる関係上、PVCで造形されている。

上半身の可動

クローのディテールのイエローやシールド先端のモノアイのピンクなど、塗装済み完成品だけあって細かいところまでしっかり塗り分けられている。MIAマニアに言わせると、それでも初期の商品の塗装などは、はみ出しが多くてひどかったとかなんとか。

下半身の可動領域も広くて優秀

しかし、上でも書いたがABS関節のために保持力が皆無に等しく、後方へのウェイトもかなりあるため、これ立たせて飾ってる人って、かなり苦労しているよねと労わざるをえない。

腰部分

腰は細くデザインされているが、ここは変形にも大きく関わってくる機構箇所なので、割と複雑にパーツが絡み合っている。しかし、それらのパーツがABSなので、何もフォローが出来ない。

付属オプション

シールド(という設定の謎物体)が左腕直付けだからか、用意されているオプションはビーム・ライフルとビーム・サーベルだけ。あと、モビル・アーマー形態時に上部から砲身がせり出すメガ粒子砲が付いているが、アニメどおりの収納型ではないので、モビル・スーツのオプション扱いにはならない。

ビーム・ライフルを構えた左腕

基本的にはPVCの手首を、ドライヤーで温め、柔らかくなったところへライフルのグリップをはめ込む方式で握らせる。以前『無敵鋼人ダイターン3』(1978年)のソフビキットで紹介した組み上げ方である。

ビーム・ライフルを構えるバウンド・ドック

 

まぁ、常温のままでも無理矢理握らせようとすれば握ることはできるし、手首は成型色なので、多少の無茶をしても塗膜がはがれるといったようなトラブルもない。そういう意味ではMIAは「トイ(玩具)」なので、ガンプラよりも耐久性は高い。

ビーム・サーベルを構えるバウンド・ドック

サーベルのビーム部分がクリアなのも、この時期のHGUCのマテリアル向上に沿った形で嬉しい仕様。

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