前回「『サイボーグ009』2002年製フィギュアで歴代アニメ版メンバーを再現する!・2「商品版レビュー・キャラクター別」」https://ichikawataiga.com/2022/04/14/0092kai/
さて、平成版から、軽く34年ほど遡ろう。
もともとアニメ版の『サイボーグ009』は、1966年に映画『サイボーグ009』が、1967年に映画『サイボーグ009 怪獣戦争』が公開され人気を博し、その後、埋め草企画として、東映動画が確保した時間帯2クールの企画の穴が開いたため、急遽TV版が作られたというのが、黎明期の009アニメの初歩的知識である。

この、東映動画時代の黎明期アニメの作画監督は木村圭市郎氏。
そこは昭和らしく、石森漫画テイストを活かしつつ、より当時のアニメ技術で動かしやすく、見分けがつきやすく、子どもが食いつきやすいように、キャラクターデザインや設定がアレンジされた。
これを今回は「東映動画版」として、フィギュアで再現していきたい。

ただ、事前に区分けしておかないといけないのは、一部の設定やデザインにおいて、先行した映画版と、改めて作られたTV版とは、微妙に違いがあり(それは、映画版からTV版への移行期に、原作者である石森章太郎氏自らが交渉し、より原作に寄せる形でリファインされた部分がほとんど)、今回はその「違い」も差別化して「映画版」と「TV版」で、デザインや設定が変えられたキャラは、変更に沿って別途カスタムし直している。
なので、今回紹介するカスタムフィギュアは、2本の映画版を再現している。

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