頭部のUP

頭部は旧キットの出来も良かったが、やはり今回の方がそつなく高度な出来を誇っている。
モノアイとメインカメラはシール補完だが、首とボディを繋ぐパイプも軟質素材なので、可動範囲はそこそこ広い。

肩アーマー

色分け自体は優秀なキットだが、なぜか目立つここのメガ粒子砲口の赤だけは別パーツ化されていない。なので追加塗装。これだけでかなりキットの完成品の見栄えが違ってくる。

2連装ビームガン

メイン武装の2連装ビームガンは、グリップを握るのではなく、前腕上面に装着して撃つ武装。旧キットもこれさえつけておけば、妙な都市伝説が立たなくて済んだものだが。
色分け、パーツ分割ともどもまずまずの出来で、肘の関節可動の範囲の邪魔もしない。

脚部のクロー

「設定にはあったがアニメでは使われなかった武器」その1。もっとも、これが格闘戦を目的としたギミックなのか、『逆襲のシャア』でのνガンダムのように、設置する時の足場ホールド用なのかは謎。ガザCやバウンド・ドック辺りの時代性を考えると格闘戦用のような気もするが、こちらは変形しないモビル・スーツなので、キックしたついでに相手を掴む、というほど間抜けな戦略もないだろうし、やはり謎。
ギミック的にはシンプルなので、別パーツ化するついでにギミックが付いたというレベルで解釈しておけば問題はない。

背部左右合計8基の対艦用ミサイル

「設定にはあったがアニメでは使われなかった武器」その2。件の都市伝説のリアリティを増幅させたのは、この未使用武装のせいでもある。
確かに、これだけ大型の対艦用ミサイルを8基も装備させれば、ラスボスクラスの風格は出る。取り外しは自由なので、設定に準じて装備させて飾るもよし。アニメ劇中を重視して、装備させないで飾るもよし。装備品皆無の旧キットのリベンジと思えば、あっても困らない装備品ではある。確かにフル装備した時の迫力は絶品だ。

左腕に装着されたシールド

思えば『Zガンダム』で、固定式ではなく、腕に装備してフレキシブルに構えられるシールドを持つモビル・スーツは、思った以上に少ない。パラス・アテネとガンダムMK-Ⅱ、ゼータガンダムを除けば、ジムⅡ、ハイザック、ガルバルディβと初期に集中し、後は2種のサイコガンダムぐらいであろうか。それも、サイコガンダムのシールドを、あのサイズでシールドと呼んでよいか分からないし、またバウンド・ドックの左腕は、あくまで変形時の装甲用でシールドとは思えない。
しかしこのシールド、資料には「小型ミサイル・ランチャーを8基内蔵。ミニ・ミサイルを各5発、計40発を装填する」と書かれていて、実際に第48話で使用している。
火器内蔵のシールドとか、お前はギャンか!(ちょうどシールドも同じ円形だし)とも言いたくなるが、これも旧キットにはなかったオプションなので、あるだけありがたい。

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