実相寺昭雄監督による『侍ジャイアンツ』

金城哲夫

実相寺昭雄

大木 淳

「隊長、フルハシ・ソガの両隊員は、現在第三ハイウェイをパトロール中。30分後に基地に帰ります」

「うむ。第三ハイウェイといえば、北川町の付近だ。亡くなったアンヌの叔父さんの家もこの町だったな」

「隊長、もう叔父のことは……」

「言わない約束だったな。ごめん、ごめん」

「その男、どこでライフルを手に入れたんだ」

「はぁ。現場から100mほど離れた銃砲店です。店員の話では、チョイチョイ姿を見せる客なんで、一服やりながら銃の話をしてたらしいんです。すると突然、気の狂ったように、陳列棚からライフルと弾丸を取り、逃げたというんです」

「発作的な行動なのね……」

「ごくおとなしい青年だったそうだよ。職業は平凡なサラリーマンで、住所は北川町です。」

『またしても北川町の住人だ……。これは単なる偶然とは思えない。何かある……きっと何かある』

「何者だ! 姿を見せろ!」

「誰だ! 堂々と出て来い!」

「何者だ! 姿を見せろ! 堂々と出てこい!」

「モロボシ・ダン、いやウルトラセブン! 我々の邪魔をするな。これは命令だ、今すぐに手を引け! 我々にとって君を倒すことは問題ではない。だが、同じ宇宙人同士で傷つけあうのは愚かなことだ。もう一度忠告しておく。北川町に近よるな、ウルトラセブン!」

「我々にとって君を倒すことは問題ではない。だが、同じ宇宙人同士で傷つけあうのは愚かなことだ。もう一度忠告しておく! 北川町に近寄るな、ウルトラセブン!」

「やっぱり……それにしても何を企んでいるのだろう……」

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