初代ウルトラマン前半クールを象徴する、緑生い茂る山中での、ウルトラマンとガボラの戦いは、青空ホリゾント・草原土台・緑山セットで撮影を行った。

今回の主役となるガボラは、ひれ閉じVerとひれ開きVerのアイテムが、それぞれ時代も会社も異なるアイテム別個で表現するために、二種のアイテムの、それぞれの違和感をどう統一するかがテーマだった。

一時期は、どちらかをもう片方にあわせてリペイントするアイディアも出たが、これはちょっとした都合で不可能になったので、今回は怪獣郷、キングザウルスの両方のガボラアイテムを、ほぼそのままに併用してガボラを表現している。

まず冒頭、宇鳴町に現れるガボラは、怪獣郷のひれ閉じVer。

宇鳴町の住宅は、いつもの紙工作の住宅を並べた。

科特隊基地前を発進して行く科特隊専用車のカットは、TOMIXのストラクチュア・高架橋の上に乗せた科特隊専用車の画像を、ウルトラバトルゾーンの科特隊基地の画像に合成した。

ガボラを誘導するウラン作戦のヘリコプターは、どうしても劇中同様のヘリが見つからなかったので

せめてでも民間ヘリに見えるアイテムをと、TAMIYAの1/72スケールプラモデル・ヒューズAH-6ナイトフォックスを、劇中のヘリ同様に赤く塗装して使用した。

ヘリがぶら下げるウランカプセルとチェーンは、適当なジャンクパーツから作り出してヘリに吊り下げてある。

ヘリの飛行カットでは、ローターが回転しているように見えるよう、フォトショップで画像加工を施してある。

ヘリとの絡みが数カットあって、ひれが開いたガボラはキングザウルス。

ガボラが吐く放射能熱戦はフォトショップ描画。

ハヤタの変身カットを経て、ウルトラマンが登場する。

ウルトラマンとガボラの戦いでは、いつものように、カラータイマー、土煙、移動ブレぼかしがフォトショップ処理。

最期のとどめでスペシウム光線を使うことなく、今回も前回同様、肉弾戦でウルトラマンが勝利する。

ガボラ・ひれ閉じ

地中から現れて、その尖った顔形状が印象的だったガボラのひれ閉じVerは、やまなやがリリースしている怪獣郷シリーズのガボラを使用した。

怪獣郷シリーズは、ソフビ第三メーカーのやまなやが展開する、レトロ風味をもった怪獣ソフビシリーズ商品であるが、相変わらずディフォルメとリアルのバランスが筆者好みで、今回も、四つんばいのまま巨大な尖った頭部を目立たせる、そのガボラのシルエットやディティールが見事に再現されている。

その、ひれの奥に光った目もしっかり再現されていて、バラゴンタイプのボディの再現性も高い。

怪獣郷のガボラは、ひれ閉じVerもひれ開きVerも両方四足で立体化されているが、ガボラは劇中では、ひれ閉じ時は常に四つんばい状態だったので、今回はこのアイテムを使用した。

動きやプレイバリューは少ないが、存在感が強いこのアイテムを、今回は無改造・無塗装で撮影に使用している。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事