百式のアクションポーズその1

以前、初代HGゼータガンダムの回(『ガンプラり歩き旅』その80 ~あり得たかもしれない「もう一つのZガンダム」旧1/144HGキット版完全紹介!~)で、百式の背部のバインダーは、百式が可変型モビル・スーツ、もっとダイレクトに言及してしまえば、永野護氏版ゼータガンダムをベースにしているからで、バインダーは飛行形態に変形した時のウィングになるはずのパーツ配置になっていたのではないかという推測を書いたことがあるが、確かに改めてそういう目で見つめてみると、百式の顔の面取りなど、『Zガンダム』放映当時に出版された小説版の、ハードカバー版の表紙に描かれたゼータガンダム(もちろん描いたのは永野護氏。今ではそのガンダムには違う名がついているらしいが……)の面影を強く残している。

百式のアクションポーズその2

キット自体の色分けは、常識的に考えて色分けすべき部分は全て色分けされていて、まぁ「百式の赤の部分」でいえば、肩アーマーの小さな三角形スリット等もそうなのだが、それまでREVIVE版は別パーツ化していたが、そこまでやるなら(いずれどれかの回で本論に入るが)「バーニアの外と内側の色分け」までやってくれてもいいのではないかとすら思えてしまう。

肩の「百」マーキング

両肩の「百」は、百式のビジュアルを象徴するからか、歴代ガンプラの百式では全てに補完が用意されているが、今回のHGUC版ではシールであった。
ここは、塗装や表面処理で凝るモデラーの人は、旧キットから「百」の水転写デカールだけもってきても良いかもしれない。
やはり年寄りの戯言かもしれないが「プラモデルには水転写デカール」という刷り込みが強い世代なのだ。
なんといっても段差がほとんど目立たないため、玩具っぽさを払拭する効果を持つ。ガンプラには重要な要素だと思われる。

再現画像より。メガバズーカランチャーを発射する百式!

さて、ここからの解説は、今回の「真の主役」でもあるメガバズーカランチャーを紹介しよう。
ガンダムMK-Ⅱもそうだったが、初期のHGUCでは、ユーザーのニーズが手堅い成型色バリエーションを発売する時には、単なる色替えだけではなく、色替え目当てで買う人でも、納得ができる追加料金を払えるオプションを用意していた。
今回の百式では、「それ」がメガバズーカランチャーだったのである。
百式がメガバズーカランチャーを構え、緊張するクワトロの息遣いが激しくなっていく演出は、『Zガンダム』の中でも印象的ではあるが、シリーズで百式は、このメガバズーカランチャーを10回使用している。
であれば、それなりにニーズのあるはずの百式の無メッキバージョンを売るのに、メガバズーカランチャーが付属して300円増しですむというのは、これはお買い得である。

単体状態のメガバズーカランチャー

さすがにこの大きさになり、さらに商品枠の主役を務めるとなると、単純なモナカ割ではなくなり、色分けも丁寧に分割されている。スコープのグリーンやボディサイドの赤などは、ホイルシール補完である。

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