ノアの神

バラージ城神殿に奉られていたノアの神像は、バンダイの旧ウルトラヒーローソフビシリーズ・ウルトラマンのカスタムで、再現して演出に使用した。

本編でのノアの神を観ると、着ぐるみではAタイプのウルトラマンも、その顔の原型はBタイプであることがはっきりと理解できる。

しかし、Bタイプのウルトラマンソフビは、プライズ製のレアアイテムしかないので、今回はCタイプのウルトラマンのソフビを使うことで、簡易再現になった。

具体的な作業は、まず、右の手首を他のソフビの拳に変更。左手をひじからカットして、曲げた状態で再接着。ノアの神がそうであったように、カラータイマーをカット。

肩の位置を決めて接着し、全体をMrカラーのつや消し白+明灰白色で塗装。最後は左掌の上に、東急ハンズで購入した青い球体素材を接着して完成。

あくまでお手軽の「なんちゃって再現」の域を出ないが、雰囲気だけでも感じ取ってもらえたら幸いである。

バラージ城

本話における、バトルステージのメインブロップでもあるバラージ城。

アントラーとウルトラマンの戦いを、再現するのに欠かせないこの城を、今回はやっつけで再現してみた。

その、立体的な構造やディティールから、これは紙で再現は困難と判断し、今回は、初となる素材・スチレンボードを使用してみた。

スチレンボードとは、薄く高密度な発泡スチロール板の両面に、紙が貼り付けてある素材で、主に建築模型用に用いられる。

ある意味、筆者の目的とする「建築物のミニチュア」用素材としては、これ以上ないというタイプの素材であるが、今までは未体験であったので敬遠していたが、今回使用してみて、その使い勝手の良さには感心させられた。

さて、肝心のバラージ城の再現であるが、バラージ城のオープンセットは、そもそも(本編解説にあるとおり)本話の為に作られたものではなく、映画『奇巌城の冒険』(1966年)用のセットである。

それをミニチュア化したものが、ウルトラマンVSアントラーの特撮セットに組まれたわけであり、両者は若干の違いがある。

今回は、なるべく特撮セットのバラージ城に近づけるべく、拙いながらも努力をしてみた。

まずは画面を見ながら、立体構成を考えて、スチレンボードを切り出していく。

壁には2mmの、ディティールには3mmのスチレンボードを使用した。

(バラージ城01)

それらを組み上げて、城門と城壁をまず作り上げる。両サイドより外側は、画面からどうせ見切れるので作らない。

(バラージ城02)

後方にある城本体を作成する。基本的に左右対称のブロック体なので、二つ同じ物を組んで

その二つをアーチ橋のような物で繋げる。(オープンセットと特撮セットでは、これが一番違う部分)

基本箱組はこれで完成である。

(バラージ城03)

塗装は、基本的につや消し白にガルグレーを混ぜた混色で塗装。

あえて筆ムラを目立たせて、表面に(砂漠なので)サンドイエローを、軽くドライブラシで塗って汚していく。壁画はつや消し黒で面相筆で描きこんだ。

(バラージ城04)

最後は、二つのブロックの上にあった、モスク調ドーム状の屋根。これは東急ハンズで購入した、直径5cmのスチロール球を、半分に切断したものをそれぞれ使用した。

登場後2カット目でアントラーに破壊されてしまう城だが、雰囲気だけでも伝えられていたら幸いである。

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