差し替え変形で完成したウェイブ・ライダー形態

というわけで、ここからが本題だ。
シミルボンの『機動戦士ガンダムを読む!』再現画像では、ゼータガンダムは基本的にEVOL版を使用する。
では、このHGUC版には全く出番がないのかというとそうではない。
このHGUC版には、後のEVOL版にもRG版にもない、隠れた優秀さが一つある。
それは「アニメの設定画を正解とした場合の、ウェイブ・ライダーの正確さ」だ。
これこそがこのキット最大の最優秀ポイントであり、このキットにしかないバリューなのである。
2018年現在、1/144でキット化されているウェイブ・ライダー(に変形できるゼータガンダム)は他にEVOL版、RG版があるが、それらは単純にアレンジをされただけではなく、一番重要なアウトラインに「よかれと思って」の変更が行われている。

1/144他キットゼータガンダムのウェイブライダー。上がEVOL版、下がRG版

上の写真は2010年代にガンプラ1/144のウェイブ・ライダーの写真であるが、上のEVOL版が(今回のHGUC版と同じ)差し替え組み換えでの形態で、下の写真が準完全変形を成したRG版の形態だが、ここに一つの共通点を見出すことができる。
同じアニメの同じメカの立体化なのだから、共通していて当たり前だろうと言われればそれまでなのだが、まず原点に立ち返って、1985年の放映時点での、ウェイブ・ライダーの設定画を見てみよう。

『機動戦士Zガンダム』放映当時の、ウェイブ・ライダーのカラー設定画

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