最大の危機に初登場する、地球連邦軍可変型新鋭機、ウェイブ・ライダー!

さて、このキットの解説に移ろう。
このキットは、HGUCとしてはまだ中盤に差し掛かっていない時期の商品だが、HGUCの歴史は必ずしも全ての要素が右肩上がりというわけでもないので、全体的なレベルで言うなれば「アニメ版の再現度」で言えばトップクラスの位置に今でも座している。
満を持しての主役だけあって、バンダイも相応に力を注いで設計生産したことが随所からよくわかる。
しかし、可動、色分けについてはさすがに、その後15年の変態的進化が予想できなかったせいもあるかもしれないが、イマドキのHGUCと比較すると見劣りはしてしまうレベルに収まっている。

腕の可動範囲

腕の可動範囲は、肩はほぼ水平まであがり、肘もギリギリ90度に届かないレベル。
肩に関しては、アニメのデザインどおりの肩アーマーを造形しつつ腕を上げるのは「二次元の嘘」だと、誰もが分かるため、今回のHGUCではその肩アーマーのデザインが多面構造であることを逆利用して、腕が上がるときに連動してアーマーがスライドするという上手い方式を採用した。後のEVOL版では、肩起軸の白いプレートアーマーを可動軸に設定したが、アニメをイメージしたポージングをさせるのならば、こちらの方がより「らしい」といえる。

開脚性能
脚部の前後可動範囲

下半身に関しては、イマドキのHGUCにはとてもかなわないが、常識的なレベルでは許容範囲の可動領域を誇っている。
ただ、これは後に述べるのだが、確かに筆者はガンプラに、体操選手やフィギュアスケーターを越えるレベルの軟体動物のような可動範囲を求めてはいないが、まだメカもキャラも手描きが基本であった80年代のアニメでは、時として「二次元の嘘」まみれで、それでも「これしかない」かっこよさのポージングや名場面等が多々あり、それらをくまなく再現するには、このHGUC版ではいささか物足りないというのはあった。

頭部のUP

例えば頭部に関しても、顔の造形自体は、歴代のガンプラゼータガンダムの中で、これが一番アニメ版に似ていると主張するファンも多いし、それは筆者も同感だ。
しかし、大河さんの場合「再現画像に活用できるかどうか」が採用基準であり、そこで捉えると、このHGUCのこの写真の上向き可動範囲では、劇中でよくあった「ゼータガンダムがモビル・スーツ形態のまま、突進してくる図」が成り立たない。
頭部の後頭部の襟足の装甲を少し削ってやればいいのかもしれないが、ボールジョイントの構造からいって、それで可動範囲が劇的にあがるものでもないので、総合的に考えて、『Zガンダム』の再現画像では、ゼータガンダムは基本的にはEVOL版を採用することにした。

では、なぜこの旧HGUC版を紹介しているのか?
サイトの枠稼ぎなのか?
その回答はもう少し待って、次はこのキットのオプションの解説に入ろう

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