1966年『ウルトラマン』放映開始に先駆けて、講談社主催で行われた、第一回撮影会の再現。ウルトラマンは、2006年に発売された「ウルトラアクションヒーロー」ウルトラマンのカスタム。バルタン星人は、当時のバンダイのウルトラ怪獣シリーズソフビ。

今ではもう、昔のことになってしまったのかもしれない、2006年。

当時の私は、最愛の妻を亡くして失意のどん底にいました。

そんな中で、前を向いて、再出発しようと考えていった時に、妻と二人、子どものいない夫婦で愛した『ウルトラマン』の世界を探求するという手段を考え付いたのです。

まだ、ウルトラ書籍の界隈では、『当事者証言本』も『本格的評論本』も、殆どなかった時代でした。その時、私は私なりに「数字」を考えたのです。ウルトラマンといえば子どものヒーローだし、それを真正面から切り込み語るblogが、お堅く文字だけ並べてもユーザーはついてこない。だから、ビジュアル面として、まずは徹底的に「玩具によるウルトラマン特撮再現」を売りにしようと考え付いたのです。

玩具と言っても、ウルトラシリーズの怪獣の、ソフビこそバンダイからたくさん発売されていますが、ことウルトラマン達の、特に可動フィギュアとなると、2020年代の今では、様々なサイズや価格域、スケールで多彩に展開されているものの、2006年当時はウルトラ超合金という(既に新規発売が終了していた)シリーズと、ウルトラアクションヒーローという、簡易的な劇場版映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』関連グッズがあるだけ、という状態でした。

画像を彩るミニチュアセットも、今では様々なスケールから、「ウルトラマンデジラマ用ストラクチャー」が商品化されて売られていますが、私の頃は何もないので、一番原始的かつローコストな手段として「紙で図面を描いて切り取り組み立てる」で、何十個もビルや住宅のミニチュアを量産しました。

余談ですが、当時まだ、違った名前でライター仕事をしていた私は、その名前で「かいじゅーごっこ」ブログを立ち上げるほど恥知らずではないとの思いから、新たな名前を名乗ることにしました。それが、今皆さんが認知してくださっている、この「市川大河」という名前なのです。

黙々と準備をしながら、私の心は、我が孤独と、1966年当時、ウルトラマンを生み出した男と呼ばれた金城哲夫氏の、内なる孤独を重ねていました。

その中で、気づいていったこと。『ウルトラマン』『ウルトラセブン』を観るだけでも分かる「金城哲夫の孤独」は、今に至るまでも、核心を突く論調は出版界では記されていないのが現状です。

世間では今『エヴァ』の監督であった庵野秀明氏による『シン・ウルトラマン』が期待を集めています。庵野監督であれば、その「金城氏の真の孤独」に気付いて映画にテーマを込めるかもしれません。しかし、あなたたちがそうやって、フィギュアとソフビとミニチュアで遊び、SNSで出来を競い合い、出版界隈で並みいる特撮ライターが、御用特撮本を書き記し続ける15年以上前に、こうやって、辿り着いて表現していた者もいるのだと、そこは改めて主張しなければと今回思い立ちました。

Ameblo時代、『光の国から愛をこめて』は年間45万HITを記録するアルファブログとなりました。そこでの成功方程式がそのまま通用するかと問われれば、すぐさまYesとは答えにくいですが、それでも、自分は自分の、あの頃の情熱と表現と考察に「賭けて」みようと思います。

取り扱うウルトラマンシリーズは『ウルトラQ』(1966年)から『ウルトラマンレオ』(1974年)までの第二期シリーズまで。そして『ザ★ウルトラマン』(1979年)『ウルトラマン80』(1980年)も扱い、昭和作品を中心に、ウルトラマン映画にも触れます。ブログ時代と違い、今回は非ウルトラ作品枠も設けたいと思ってます。

私のウルトラ評論は「全肯定」です。A氏とB氏のテーマや主張が食い違っていたり、戦い合っていた場合、A氏作品を表する時は、全面的にA氏の側に立って論じます。B氏の作品を論ずる時は、B氏に成り代わってA氏の作品を糾弾するかもしれません。それを私は、ブログ時代から、「ダブスタ」ならぬ「ミリオンスタンダード」と呼んでいます。

そして、そこで「ウルトラに参加した、全ての人への賛歌」という形で発信しつつ、一方でビジュアル面を彩るフィギュアや怪獣ソフビに関しても焦点を当て、毎回「インターミッション」という項目で、その再現で使ったフィギュアやソフビやミニチュアアイテム等に触れ、ある角度での、ウルトラ玩具史アーカイヴとなる側面をもたせようと思っています。

かつてAmeblo時代、ブログはコメント欄に参加する「人のブログのコメント欄を出会い系に使う、ウルトラパパやウルトラママ」の存在や、今も私を付け狙い続けるアンチによって閉鎖に追い込まれましたが、ここは私の公式サイトです。

誰に気兼ねすることなく、今一度、今度こそ最後まで完走を目指して、発進したいと思います。

そんな『光の国から愛をこめて』です。どうか皆さんよろしくお願いいたします。

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